子育てが楽になる心理学|親の心が整うと、子どもは自然に伸びていく

「どう関わればいいかわからない」子育ての悩みを心理学で整理。親の心を整え、子どもの自己肯定感と行動力を育てるヒントをご紹介。

子育てには、はっきりとした「正解」はありません。本やSNS、周囲の声を参考にしていても…
・この関わり方で合っているのだろうか
・叱らない方がいいと言われても、ついつい叱ってしまう
・「こんなことで悩むの私だけなんじゃ…」と不安になる
など、迷われる方は少なくないでしょう。でもこんなに悩むのは、そこに「愛」があるからこそ。
そんなときに心強い味方となるのが心理学!心理学は「こうするべき」という理想論ではなく、人の心や行動がなぜそうなるのかを客観的に理解するための学問です。
近年では研究も進み、子どもの年齢や特性に合わせた関わり方や、親の感情が子どもに与える影響などが科学的にも明らかになっています。
心理学を知ることで、子育ては「頑張り続けるもの」から、「仕組みを理解して向き合うもの」へと変わります。感情に振り回されるのではなく、理由・原因がわかるからこそ、必要以上に自分を責めずに済むようになるんです◎
この記事では、心理学の基本的な考え方から、日常の子育てにすぐに活かせる視点、具体的な関わり方をわかりやすくご紹介します。
子育てに心理学を取り入れることは、「親がラク」をするためではなく、親も子も安心して成長していくための土台作りのため!「心理学って気軽に取り入れられるものなんだ!」というきっかけになれば幸いです。
もくじ
子育て心理学の基礎

心理学と聞くと「理論が難しそう…」「感情が置いてけぼりになりそう…」と感じる方もいるでしょう。しかし、心理学は親の感覚や直感を否定するものではありません。
むしろなぜその感覚が生まれるのか、なぜうまくいかないのかを言語化するツールに過ぎないんです!
感情的に反応してしまうとき、子どもが同じ行動を繰り返すとき、そこには必ずと言っていいほど、心理的な理由があります。その理由を理解することで、子育ては「我慢」や「根性論」から解放されていきます。
ということで、まずは知ることから!さまざまな種類のある心理学をとっつきやすくするため、カンタンに解説をしていきます。
発達心理学とはなにか|子どもの心は段階的に育つ
子育てに役立つ心理学の中心となるのが発達心理学。子どもが成長する過程で「心・認知・感情・行動」がどのように変化していくのかを研究している分野です。
重要なのは、「子どもの心は年齢とともに段階的に発達する」という考え方。
たとえば…
・乳幼児期:安心できる存在がそばにいるか
・幼児期:自分でやりたいという欲求
・学童期:ルールや他者との関係
・思春期:「自分とは何者か」という問い
など
それぞれの時期で子どもが向き合っている心理的テーマは異なります。
にも関わらず、大人の価値観だけで関わろうとすると、
・言うことを聞かない
・わがまま
・反抗的
といった、ズレが生じやすくなります。
発達心理学を知ることは、今この行動をしている理由を、年齢発達の視点から理解することができるので、子育てには役立つ知識になります。
行動心理学|なぜその行動を繰り返す?
もう1つ、子育てと深く関係するのが行動心理学!「人は結果によって行動を学習する」という考え方です。
子どもがある行動を繰り返すとき、それは「悪意」ではなく、
・その行動によって注目された
・要求が通った
・不快な状況から逃げられた
といった心理的なメリットがあった場合が多いです。
ここで重要なのは「叱るか/叱らないか」ではなく、「どの行動が強化されているのかを見極める視点」を持つこと◎
行動心理学を知ることで、「やめさせたい行動」ではなく「育てたい行動」に意識を向けられるようになりますよ!
愛着理論|安心感は子どもの土台となる
子育て心理学において欠かせないのが愛着理論。愛着とは子どもが親に対して「安心して頼れる存在だ」と感じることで形成される安心感と信頼の結びつきのことです。
愛着ができている子どもは、
・不安を感じても立ち直りやすい
・新しいことに挑戦しやすい
・他者との関係を築きやすい
といった傾向があることがわかっています。
ここで誤解されやすいのが、「常にそばにいること=愛着」ではない、ということ。
大切なのは、必要なときに安心できる応答があるかどうか!
親が完璧である必要はありません。心理学の研究では、安心感は一度の体験で生まれるものではなく、日々の関わりの積み重ねによって少しずつ育っていくことがわかっています。なので、その体験を積み重ねることを大切に向き合ってみてください。
親の心の状態も子育ての一部
近年の心理学研究では、親の感情やストレス状態が、子どもの心理発達に影響を与えることも明らかになっています。
「親だから我慢しないと!」
「感情的になる自分はダメだ!」
そう考えて無理を重ねるほど、関係性は不安定になりやすくなります。心理学の視点では、親自身の心を整えることも、子育ての重要な要素となります。
これは決して甘えではなく、健全な関係を築くための土台となる考え方なのです。
育児スタイルとは「性格」ではなく「傾向」

育児スタイルとは、親が子どもとどのように関わるかという行動や態度の傾向のこと。ここで大切なのは、「どのスタイルが正解か」決めつけることではありません。
多くの場合、親は無意識のうちに自分が育ってきた環境や価値観、余裕の有無によって関わり方を選んでいます。
心理学では育児スタイルを理解することで、
・なぜこの場面ではうまくいかないのか
・どこを少し調整すれば関係がラクになるのか
を客観的に捉えられるようになります。
4つのスタイルのうち、あなたがどのスタイルの頻度が高いか、ぜひ考えながらご覧ください。
※ダイアナ・バウムリンドの「バウムリンドの類型論」にエリナー・マコビーとジョン・マーティンが一部を加えた型
権威型|安心と自立のバランス
権威型の育児スタイルは、心理学的にもっとも安定した発達につながりやすいとされている関わり方。このスタイルの特徴はこちら!
・子どもの気持ちを尊重する
・ルールや枠組みを明確に示す
・一方的に押し付けず、理由を伝える
このように「温かさ」と「一貫性」が両立していて、バランスがとれているんですね。権威型で育った子どもは、自分の気持ちを言葉にしやすく、他者との関係性も安定しやすい傾向があります。
ただし、常にこの関わり方ができる必要はありません。気持ちにも左右されますし、できないからと言って凹むこともありません。一つの目指す方向性として知っておいてくださいね。
権威主義型|ルール優先になりやすい関わり
権威主義型の育児スタイルの特徴はこちら。
・指示や命令が多い
・ルールや結果を重視する
・気持ちよりも行動の正しさを優先する
短期的には行動が整いやすいという良い面もありますが、子どもが「なぜそうなるのか?」ということを理解しにくい、という面も…。すると感情を抑え込むクセがつくこともあるので注意が必要です。
このスタイルに多い親の特徴としては、
・きちんと育てたい
・失敗させたくない
という強い責任感があることも少なくありません。
許容型|やさしさが協会をあいまいにすることも
許容型の育児スタイルの特徴はこちら。
・子どもの意思を尊重する
・叱ることを極力避ける
・自由度が高い
子どもは安心感を得やすいという良い面がある一方で、「どこまでが許されるのか」がわかりにくくなることがあります。結果として、感情のコントロールや社会的なルールを学ぶ機会が減ることも…。
このスタイルに多い親の特徴としては、
・否定したくない
・子どもの気持ちを大切にしたい
という親としての思いやりや関係性を重視する姿勢があることも少なくありません。
無関心型|関わりの少なさが影響するケース
無関心型の育児スタイルの特徴はこちら。
・関わりや声掛けが少ない
・子どもの行動や感情への反応が限定的
・必要最低限の対応にとどまりやすい
子どもは「自分は気にかけてもらえていない」と感じやすく、安心感や自己肯定感が育ちにくくなることがあります。
このスタイルに多い親の特徴としては、
・仕事や家庭の負担が大きい
・親自身が心身の余裕を持ちにくい状況にある
という要因が影響している場合があります。
大切なのは「どの型か」より「調整できるか」
心理学の視点で重要なのは、自分の育児スタイルに気づき、状況に応じて調整できるか、ということ。
・疲れているときは厳しくなりやすい
・余裕があるときは受け止められる
これは自然なこと。育児スタイルは固定されたものではなく、子どもの成長や家庭の状況に応じて変化していくものなので、まずは「気づく」ことが大切です。
こうした育児スタイルの考え方を踏まえたうえで、日常の良くある悩みを心理学の視点からどう整理し、どう対応すれば良いのかを具体的に解説をしていきます。
心理学で解決する日常の悩み

子どもとの関係に悩んだときの多くの場合、焦点は「子どもの行動」に向けられます。しかし心理学では、親子関係を左右する大きな要素として、親自身の感情状態が大切。なので、まずは自分が今、どんな状態で関わっているかに気づくこと!
心(=感情)が整っていないと…
・言葉が強くなる
・説明が長くなる
・相手の反応を待てなくなる
といった傾向がでやすくなります。
逆に「感情に気づくだけ」で、関わり方は自然と変わりはじめるということ◎対話とは、正解を伝えることではなく同じ場に立つことからはじまります。
ここからは具体的な悩みを例にしながら、感情と対話の心理学をどのように日常に活かせるかを見ていきましょう。
言うことを聞かない
<なぜ起きるのか>
子どもが指示に従わないとき、それは反抗ではなく…
・自分で選びたい
・理解してから動きたい
・納得していない
という発達段階の欲求である場合が多いです。
一方、親が焦りや不安を感じていると指示が一方的になりやすくなります。
<どう関わると良いか>
まず行動を止めさせる前に、「今、何をしたかったの?」と確認することが対話の入口◎短い問いかけでも子どもは「聞いてもらえた」と感じやすくなります。
すぐに怒ってしまう
<なぜ起きるのか>
怒りは突然生まれる感情ではなく、その前には「期待」があるはず。また疲労・我慢・不安といった感情が積み重なった結果として表に出ます。
子どもに向いているようで、じつは親自身の限界サインであることも少なくありません。
<どう関わると良いか>
怒りを抑えようとするよりも、
・本当はどうして欲しかったのか/どのような答えが欲しかったのか
・「今、自分は余裕がない」と気づくこと
・一呼吸おくこと
これらが大切です。
感情を自覚することで、対話の質は大きく変わります。そして言葉を選ぶ前に、距離を取ることも立派な選択◎
つい他の子と比べてしまう
<なぜ起きるのか>
比較は親の不安が強まったときに起こる現象。
・このままで大丈夫なのかな…
・遅れてるんじゃないかな…
・このままだとどうなるんだろう…
など、「心配」から生まれます。
子どもの問題というよりは、未来への見通しが立たないときに強まりやすい心理反応の一種です。いろいろな情報が簡単に調べられるようになったからこそ、この不安は増幅しやすいとも言えます。
<どう関わると良いか>
他の子と比べたくなったときは、
・昨日よりできるようになったこと
・自分の子どもの変化
これらに目を向けましょう!
一つだけでも大丈夫◎小さな変化に目を向けることで、視点が「今=現在」に戻ります。成長は全員同じスピードで同じだけ成長するわけではなく、それぞれの「個性」と捉えましょう。
どう関わればいいかわからなくなる
<なぜ起きるのか>
ついつい「正しい育て方」をスマホなどで検索していたりしませんか?しかし正解を探し続けると、自分の感覚が後回しになり、その感覚に自信を持てなくなってしまうかも…。
関わること自体が怖くなることもあるので、情報に翻弄されないようにしましょう。
<どう関わると良いか>
なにかを「してあげる」必要はありません。
・同じ空間にいる
・声をかける
・様子を見る
迷いながらでも、関わり続けているという事実が子どもの安心につながりますよ◎
うまくいかない日に立ち戻る視点
うまくできない日があっても、その関わりが無意味になるわけではありません。言葉が強くなってしまった日や、思うように向き合えなかった日も、関係はその場で途切れているわけではなく、続いていきます。
子育てのなかで大切なのは、常に正しい対応を選ぶことではなく、感情が揺れたときに戻れる視点を持っていること◎
感情に気づき、立ち止まり、また関わり直す。この繰り返しが親子の関係を少しずつ整えていくので、揺らいでいるなと感じたときはぜひ原点回帰してみてくださいね。
年齢別の心理学的子育てアプローチ

子どもの行動や反応は、性格だけで決まるものではありません。発達段階によって、感じ方・考え方・安心のポイントは大きく変わります。
「前は良かったのに、急にうまくいかなくなった」という違和感は、関わり方が間違っているのではなく、子どものステージが一段進んだサイン◎
年齢ごとの心理的な特徴を踏まえながら、その時期に意識したい関わり方の軸を整理していきましょう。
乳幼児期(0~2歳)|安心感を土台にする関わり
この時期の子どもにとって、世界はまだ「安全かどうか」を確かめる場所。
言葉よりも先に育つのは…
・泣いたら応えてもらえた
・抱っこしてもらえた
・そばに誰かがいた
という体感としての安心感◎
発達心理学では、この積み重ねが「自分は守られる存在だ」という基本的な信頼感につながる、というのは前述しているとおりです。
日常に活かすポイントとしては、うまくあやすことでも、泣き止ませることでもありません。子どもに「反応が返ってくる世界だよ」と伝えること。完璧な対応よりも、一貫してして関わろうとする姿勢そのものが土台を作ってくれます。
幼児期(3~6歳)|自分でやりたい気持ちを支える
この時期になると、子どもは…
・自分で決めたい
・自分でやりたい
という感覚が強くなってきます。
思い通りにならないと感情が大きく揺れたり、強く反発したりするのもこの成長過程の特徴で、自我が育つ過程で起こる自然な反応です。日常に活かすポイントとしては、すべてを任せることでも、すべてを制限することでもなく、選べる予知を残す関わり◎
・どっちにする?
・先にこれをやる?それともあと?
など
小さな選択肢が「自分で考えていい」という考え方を育てます。
学童期(7~12歳)|自己理解と他者理解のバランス
学校生活がはじまると子どもは家庭の外で評価される場面が増えていきます。比べられる経験や、「できる・できない」を意識する機会も多くなり、自己肯定感が揺れやすい時期ともいえます。この段階で大切なのは、結果だけにこだわらないこと!
日常に活かすポイントとしては、
・何がうまくいったか
・どう考えたか
・どう感じたか
これらに目を向けてみましょう。
評価よりも対話を増やすことで、子どもは「自分を理解する軸」を少しずつ育てていきます。
思春期(13歳~)|見守るという関わり方
思春期は、心の中に他者を入れつつ、同時に距離を取りたくなる時期です。
・話さなくなる
・反発が増える
このような子どもの変化に不安を感じる親は少なくありません。
しかし、これは自立に向かう過程で起こる自然な現象です。つまり成長している証拠◎
日常で活かすポイントとしては、近づきすぎず、離れすぎない距離感を大切にすること。
干渉を減らしつつ、「必要なときはここにいるよ」という姿勢を示し続けることが信頼関係の土台となります。なので、「見守る姿勢」を大切にしてみましょう。
年齢別での関わり方が子どもの今後につながる
年齢が変われば、必要な関わり方も変わってきます。大切なのは、自分の過去の成功体験に固執しないこと。
そして「今」の状態にあった関わりを探し直す余白を持つことです。
子育てFAQ

子育てについて調べていると…
・これで合っているのか不安…
・間違っていないかな…
・何が本当の情報かわからない…
と壁にぶつかることがあると思います。
不安・心配に思うのは真剣に向き合っている証拠◎ここでは、多くの子育て世代が抱えやすい疑問を取り上げ、考え方の軸を整理していきます。
Q:厳しくすると愛情が足りなくなる?
<不安なこと>
叱る回数が増えると「愛情が伝わっていないのでは…」と感じることがあります。
<考え方のヒント>
大切なのは厳しさの度合いではなく、関係が続いているかどうか!ルールを伝えることと、気持ちを切り離すことは同じではない、ということを念頭においておきましょう◎
<安心につなげる考え方>
厳しくしすぎたあと、すぐに元通りにならなくてもOK。大切なのは、関係性を普段通りに戻せるかどうか。
具体的には…
・同じ空間にいられる
・声をかければ応答がある
・目を合わせられる
この状態が保たれているなら、関係は途切れていないということ。
その日のうちでなくても、翌日に声をかけ直せる余白があればそれで十分です。こうすることで「毎回ちゃんとしないといけない…」というプレッシャーを下げることができますよ。
Q:甘やかしと安心感の違いは?
<よくある不安>
どこまで子どもの言うこと・わがままを受け入れていいのか、線引きが難しいと感じることがあります。
<考え方のヒント>
甘やかしは子どもの言うことを否定せず、要求をそのまますべてを受け入れること。安心感は子どもの言うことやわがままをすべて通すことではなく、感情を受け止めてもらえた経験から育ちます。
<安心につながる考え方>
「気持ちはわかった」と伝えることと、要求をそのまま通すことは別物!感情には応えても、行動はその場で変えなくてもOK◎
たとえば、「〇〇がイヤだったんだね」と気持ちを言葉にしながら、「でも今日はここまでやるよ」と線を引く。気持ちは受け入れられているので関係性は揺らがないでしょう◎
Q:親がイライラするのはダメなこと?
<よくある不安>
感情的になってしまったあとで「こんな風に起こってしまう自分はダメな親なのではないか」と責めてしまうことがあります。
<考え方のヒント>
怒りは突然生まれる感情ではなく、その前に疲れ・不安・焦り・期待などの感情が積み重なったり、裏切られたりした結果としてあらわれます。
イライラは気持ちを抑えられなくなったサインでもあるため「もう余裕が少ない」という状態を気づかせてくれています。
また子どもに対して期待していることもわかりますが、必ずしもそれば子どものためになっているかはわからないので、「押し付け」にならないように気を付けましょう。
<安心につなげる考え方>
感情に気づき、関わりを立て直そうとする姿勢そのものが、関係を整える力となります。イライラに気づいたときは、その場で「なんとかしないと!」と焦るのではなく、一度距離を取るのもOK◎
「今、余裕がない」と自分の状態を認識し、落ち着いてから子どもと関わり直しましょう。怒りに気づいて行動を止められただけで、すでに調整ははじまっているので自分自身を責める必要はないですよ。
Q:心理学を学べば悩まなくなる?
<よくある不安>
知識があれば、迷わず子育てに取り組めるのではないかと考えがちです。
<考え方のヒント>
心理学は悩みを消すためのものではなく、悩んだときの見方を変えてくれたり増やしてくれたりするものにすぎません。自分が不安にばかり目を向けている限りは迷うことが多いでしょう。
<安心につながる考え方>
心理学を学んだからといって、迷いや不安がすべて消えるわけではありません。ただ、悩みが出たときに「どう考え、どう動けばいいのか」という戻る軸を持てるようになるため、悩みに振り回されにくくなるでしょう。
悩みが出たらすぐに正解を出そうとせず、
・私はこの関係でなにを大切にしたいのか
・この行動は関係を長く続ける選択か
と自問自答してみてください。
悩みがあること自体が問題なのではなく、悩んだときに立て直せる視点と行動することができるか、という両面がそろうと安心に繋がりますよ。
悩み・疑問は持ってて当たり前
疑問や悩みを持つことは、子育てがうまくいっていない、ということではありません。むしろ子どもとの関係を大切にしているからこそ生まれるもの!
それだけでなく、子どもが成長している証でもあります。ずっと同じ対応で良ければ慣れも出てきて疑問や不安なことはなくなると思います。初めてのことが起こるからこその不安。決して自分自身を責めないようにしてくださいね。
心理学×家庭環境のトレンド

子育てを取り巻く環境は、ここ数十年で大きく変化しています。家庭の形・働き方・情報量・人とのつながりなど…。これらの変化は親の在り方や子どもの育ちにも影響しています。
変化の激しい時代だからこそ、心理学が役に立つ!しかし心理学は答えをくれるものではありません。というのも、心理学は「こうすべき」という理想像を出すものではなく、変わり続ける家庭環境の中で、無理なく関係を保つための考え方の軸やヒントを教えてくれるものです。
家族の形が多様化する中で求められる関わり
核家族化や共働き家庭の増加により、親が一人で抱える役割や責任は年々重くなっています。「ちゃんと向き合えていないかも…」という不安を抱えやすいのも、今の時代の特徴と言えるでしょう。
心理学から見た家庭で大切なことは、関わる時間の長さよりも、関わりの質と安定感!短い間でも、声をかける・話を聞く・約束を守るといった関わりが安定していれば、子どもは「この人は大丈夫」と感じながら関係を築いていけます。
例えば、
・帰ってきたら声をかけてもらえる
・話すときはちゃんと聞いてもらえる
など、些細なことでOK◎この積み重ねが「信頼」と「安心」の土台となっていきます。
情報過多の時代に起きやすい親の混乱
SNSやネット記事には「子育ての正解」としてたくさんの情報が掲載されています。しかし、それは自分の子どもにとっての「正解」となり得るのでしょうか?また情報が多く自分でも判断できる材料が増えた一方で、情報が多くなり過ぎているのも事実。
情報が多いほど…
・何を信じればいいかわからない
・他の家庭と比べてしまう
という迷いも生まれやすくなります。
心理学が役立つのは、情報を集めるためではなく、自分の家庭に合う選択を見極めるための判断軸を持てるようになること!
流行や他人の成功例に振り回されず、「このやり方を自分の家庭で続けられるか」を基準に考えることができるように手助けをするのが心理学です。
「がんばる子育て」から「調整する子育て」へ
子育てでは、
・一貫した対応をしなければ
・ブレてはいけない
・しんどくても理想の親でいようとする
・一度決めた方針を変えるのは負けだと感じる
など、うまくいかないときこそ「もっと頑張らなければ!」と考えてしまう親も少なくありません。
けれど、心理学が大切にしているのは同じ対応を続けることではなく、安定した関係性が続くこと。
子どもの状態や成長段階は日々変わります。親の余白幅、体調も同じではありませんよね。そんな中で、毎回同じ関わり方をしようとすること自体が親と子、どちらにとっても負担となってしまうかも…。
「調整する子育て」とは、「正解」と言われることを守り続けることではなく、そのときどきの状況に合わせて関わり方を少し変えることです。
・今日は距離を取る
・落ち着いたら、あらためて話す
・厳しく伝えた日があれば、あとで関係を整える
こうした小さな調整を重ねることで、衝突があったとしても、親子の関係性は立て直せます。安心感は揺れないことではなく、揺れたあとに戻れることから育っていきます。
家庭を「学び続けられる場」とする考え方
心理学は、一度学んで終わりの知識ではありません。子どもの成長や家庭の状況に合わせて何度でも立ち戻り、使い直していくものです。
家庭では、思い通りにいかないできごとが日常的に起こりますよね。その一つひとつに完璧な対応を求めるのではなく、あとから振り返って次の関わりに活かしていけることが大切になります。
日々のやり取りを「うまくできた・できなかった」で終わらせるのではなく、「次はどう関わろうか」と考え直せる。その積み重ねが家庭を学び続けられる場にしていきます。
心理学は変化する毎日の中で、考え直すための手がかりを持ち続けるためのヒントをくれるものなんですよ◎
まとめ|心理学を家庭で使い続けるために

子育てには、はっきりとした正解がありません。だからこそ、多くの親が迷い不安になり「これでいいのかな…」と立ち止まります。
心理学は、その迷いをなくすためのものではなく、迷ったとき、考え直したり振り返るための材料にすぎません。落ち込んだとき、うまくいかなかったとき、「次はどうしようかな…」と立ち戻れる言葉や考え方を与え、導いてくれます。
大切なのは、完璧にやろうとすることではなく子どもとの健康的な関係を続けるために調整をし続けること!子どもの成長や家庭の変化に合わせて、関わり方を見直していく姿勢そのものが安心感を育てていくということを覚えておいてくださいね◎
KOKOIROメンタルケア協会では、こうした心理学の考え方を知識として学ぶだけでなく、自分の家庭や親子関係に当てはめて整理をするサポートを行っています。
カウンセリングや講座を通じて「どう感じているのか」「どう関わりたいのか」を言葉にして、自分なりの軸を見つけていくことを大切にしています。
心理学は一度きりの学びではありません。家庭の中で何度も使い続けることができる一生のスキル!迷いが出たときに戻れる場所がある。その安心感が子育てに少しだけ余白を作ってくれるものになりますよ◎



